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NEWS TOPICS

2023/2/15
第4回 丹波アートコンペティションにて、
小島一晏のクレパス画
【旅の心絵-夜の駒形橋から隅田川を眺む】
が入選しました。
2023/2/21~26まで春日文化ホール(JR黒井駅)にて
作品は公開されました。
ご来場くださいました皆様、
心より感謝申し上げます。

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【旅の心絵って何?】

旅は浪漫だ。
僕にとって浪漫とはワクワクである。
それは終わりのない旅でもある。
終わりがないってことに僕は浪漫を感じる。
無限の可能性...
そこには終わりがない。
哀しきかな有限の命には終わりがある。
我が命...
有限の命の中にある無限の可能性と
巡り会うために僕は旅をする。
嗚呼、浪漫だ。
終わりのない旅。
終わりがないから夢中になれる。
終わりがないから宇宙を目指す。
終わりがないから...

「旅の心絵」は
小島一晏が人生という名の

終わりのある旅の途中で描いた
終わりのない旅の記録だ。
その一枚一枚に物語がある。
そして、その一枚一枚に
その時々の心模様が描かれる。
いつだろう...
この命終える時まで
僕は描き続けるのかな?
有無、一生浪漫。

小島一晏
2001年の夏。
人生を彷徨う20代半ば。
アコギ弾き語りバックパッカーの
旅の途中。
もう2度と訪れることなき
旅の感動を形に残して
誰かに伝えたい...
僕は青森駅近くの100円ショップで

スケッチブックとクレパスを購入した。
絵を描くのは中学の美術の授業以来。
技術も才能もないけど
僕が観た旅の風景を
ただ描きたい。
そして感じたことを
感じるままに伝えたい。
これがすべての心絵の原点である。

【旅の心絵♧1】

場所:静岡県・弁天島

2000年7月4日...アメリカ独立記念日。
大きなバックパックに
自作のCDを詰めれるだけ詰め込み、
ハードケースに入った
アコースティックギターを持って、
僕は日本全国弾き語りの旅に出た。
野宿してヒッチハイクして路上で歌って
もらった投げ銭で飯を食らって...
今の今まで何不自由ない生活を当たり前に
生きてきたんだなぁ~って思えた。

旅をしている時は毎日が冒険と発見だった。
見ず知らずの土地へ行き、
見知らぬ人たちとふれ合い、
そしてまた見ず知らずの土地へと行き、
見知らぬ人たちとふれ合う。
ふとアニメ「銀河鉄道999」の
主人公・テツロウを思い出した。
彼には機械人間になる夢...目標があった。
僕には夢...目標がなかった。
だからこそ「旅の心絵」に
巡り合えたのかもしれない。
この絵は静岡の弁天島で描いた記念すべき
「はじまり」の一枚だ。

そして重くのしかかる目標の呪縛から
解放してくれる一枚でもある。

小島一晏

【旅の心絵♧2】

場所:東京都・武蔵関・とある水路

旅立ちの2000年7月4日から
まもなく1年が経過しようとしていた頃、
僕が流れるままに辿り着いた場所...
そこには日之出橋と石神井川の野性味溢れる
マリアージュな光景が広がっていた。
光と影が流れる川の水と藻に弄ばれ、
幻想的な水面が目前にあった。
僕は水路脇の歩道の真ん中に胡坐をかき、
美しい光景に取り憑かれたかのように描いた。
 
小島一晏

【旅の心絵♧3】

場所:東京都・新宿・花園神社

旅立ちの2000年7月4日から約1年が経過。
ふと僕は滞在中の新宿の心絵が描きたくなった。
20代前半、
僕が上京して初めて見た時に衝撃を受けた歌舞伎町。

そんな歌舞伎町も東京でしばらく生活している内に
馴染みのあるものになって、
カオスな歌舞伎町の中にある花園神社は
憩いのひとときの場だった。
そうそう、あの頃通っていた
ラーメン二郎の
トッピングのフレーズ
「ヤサイアブラニンニクマシマシ」
が今は懐かしい。
 
小島一晏

【旅の心絵♧4】

場所:栃木県・宇都宮・オリオン通り

旅の途中、僕は栃木県の宇都宮駅に辿り着いた。
ここでの記憶はかなり曖昧だが
宇都宮駅前で若者たちが
改造車を乗り回して騒いでいたこと、
釜川の周辺で僕が野宿をしたこと、
野宿明けの僕が早朝のメルヘンな商店通りで
心絵を描いたことは今も覚えている。

追記)
2021年9月22日、
インスタグラムで繋がってる方のご協力により
心絵を描いた場所が「オリオン通り」であると
判明しました。
心から感謝いたします。
 
小島一晏

【旅の心絵♧5】

場所:栃木県・川治温泉

旅の途中、僕は栃木県の川治温泉に辿り着いた。
川治温泉に入ろうと温泉の入り口まで行ったのだが
入泉せず帰路についた。

" 温泉に入ると夜になって山の空は真っ暗になる "

人気(ひとけ)のほとんどない
山の夜道を1人で歩くのは危険だ...
そんなことが頭をよぎったのだろう。
だがしかし、
帰路で目にした山河の深緑の美しい光景に心を奪われ、
結局僕は紙とクレパスを取り出し
心絵を
描き始めたのだ。
やがて陽が落ちて駆け足で駅を目指したことを
僕は今でも覚えている。
山河の深緑の美しい光景には
時間を忘れさせる魔力がある。

小島一晏

【旅の心絵♧6】

場所:青森県・木造

ある日、青森駅前にあるCDショップの女性店長に
僕は尋ねたんだ。

「青森駅に近くて旅中に行っておいた方がいい場所って、
どこかありますでしょうか?」

彼女が奨めてくれた場所は木造。
土偶で有名な町だ。

木造駅に着くと僕は駅にあるパンフレットを開いた。
そして「埋没林」の文字を見た途端、心が騒ぎ出した。

”ここに呼ばれているのかも...”

運良く駅前の家のおばちゃんが貸してくれた自転車を
全力で飛ばして僕は埋没林に辿り着いた。
今まで見たことのない光景だけど何だか懐かしい光景。
埋没林のある断層をじっと観ていたら
僕の目から涙が溢れ出した。

”埋没林は、ここでずっと..
 ずっと生きてきたんだね。”

大大大先輩に巡り合えた喜びと
想像を絶する孤独感に苛まれて溢れ出した涙。
この絵を観ると
喜びと悲しみの涙の記憶が蘇ってくるんだ。

※最終氷期埋没林は現在(2023/2/4)、
土砂崩れや浸食等により欠落しており
見えない状態になっているそうです。
あの時、巡り合えた奇跡に心から感謝します。

小島一晏

【旅の心絵♧7】

場所:北海道・礼文島・地蔵岩

旅の途中、僕は礼文島の地蔵岩に辿り着いた。
記憶はかなり曖昧だが、たしか稚内から利尻島へ行き、
そこで一泊してから礼文島の香深港に向かったと思う。
地蔵岩へと向かうために
港でバイクを有料レンタルしたのか?
自転車を有料レンタルしたのか?
その記憶は定かではない。

僕は目の前の地蔵岩に圧倒された。
じっと観ていたら目に薄っすらと涙が浮かんできた。
心の中で僕は何度も”ありがとう”を呟いた。
そして、この感動を
誰かに伝えたいと思った...いつの日か。

小島一晏

【旅の心絵♧8】

場所:北海道・長万部

札幌から函館へ。
ヒッチハイクで車を乗り継ぎ、
僕は長万部のとある歩道橋に辿り着いた。
そこはまるで「ムンクの叫び」の絵の中のような場所。
画用紙とクレパスを取り出すと僕は
歩道橋の上に胡坐をかき、
まるで「ムンクの叫び」の叫んでる人が
自分に取り憑いたかのように
目の前の光景を無我夢中で描いた。
終わりの見えない旅の不安と、
孤独に押し潰されまいと一筋の希望にしがみつく
僕の「生」への執着心が
この絵には描かれているような気がする。

小島一晏

【旅の心絵♧9】

場所:不明

僕は函館から青森へと向かう夜行列車の中で
旅をする男子学生と出会った。
確か彼の大きなバックパックを見て
僕から声をかけたんだと思う。
僕らは意気投合し、
彼は旅のいろんな写真を僕に見せてくれた。
そして、おもしろいと思った一枚の写真の風景を
僕はクレパスで描いた、夜行列車の中で。
記憶は曖昧だが、
がむしゃらに心絵を描いたことは
今も覚えている。

早朝、テントの外に広がるメルヘンチックな世界が
僕は好きだ。

小島一晏

【旅の心絵♧10】

場所:不明

説明は【旅の心絵♧9】とほぼ同じ内容。

小島一晏

【旅の心絵♧11】

場所:秋田県・千秋公園

僕は秋田の千秋公園に辿り着いた。
胡月池には大賀ハスの花が美しく咲き誇っていた、
仏様が微笑むみたく。
僕はその仏様の意のままに心絵を描いていた。

小島一晏

【旅の心絵♧12】

場所:山形県・山寺

僕は山形の山寺に辿り着いた。
霧と小雨の中、その光景は美しい幻影のよう。
そして曇天だったが、
僕には雨上がりの夕焼け空が観えたよな。。

小島一晏

【旅の心絵♧13】

場所:福島県・会津若松・鶴ヶ城

僕は福島県会津若松市に辿り着いた。
鶴ヶ城に行く前だったか後だったか...
飯盛山の白虎隊十九士の墓に立ち寄った。
城が陥落したと思い、自決を選択した志士たち。
心絵を描きながら僕は命の苦味を嚙み締めた。

小島一晏

【旅の心絵♧14】

*目には見えない力を感じやすい方は閲覧注意。

場所:福井県・東尋坊

僕は福井県の東尋坊に辿り着いた。
まるで崖っぷちの向こうの海に吸い込まれるみたく
僕は不思議な引力に引き寄せられた。

”大地を両足でしっかり掴まなきゃ”

それは生きたいという思いがあればこその
僕の小さな反抗心...死への反抗心だった。
ふと僕は生きるか死ぬかのギリギリの精神状態で
描きたいという衝動にかられた。
東尋坊の崖っぷちの先まで行くと僕は
岩の上に腰を下ろして画用紙を広げた。
そして生と死の間で
僕は何かに取り憑かれたみたく描いた。

描き終えて...
右側の絶壁の岩肌に東尋坊
(1182年4月5日にここで亡くなられた平泉寺の僧)
の面影が浮かび上がっているように感じられて
鳥肌が立ったことを僕は今も覚えている。
この絵を観る度に僕は

「まだまだ死ねない。」

と生への執着心が強く湧き上がってくるのを感じる。
生きてこそ。

小島一晏

【旅の心絵♧15】

場所:鳥取県・鳥取砂丘

僕は鳥取県の鳥取砂丘に辿り着いた。
記憶は曖昧だが断片的に覚えている。
砂丘に自分の足跡を残して、
その足跡が風でかき消される前に
僕は心絵を描いた。
あの時、風に流された足跡たちは
心絵の中で今もなお生き続けている。

小島一晏

【旅の心絵♧16】

場所:島根県・隠岐島・岩倉の乳房杉(ちちすぎ)

島根県の隠岐島...
有料レンタルの自転車だったか原付バイクだったか...
乗り物の力を借りて僕は岩倉の乳房杉に辿り着いた。
樹齢800年のご神木を観て
今まで出会ったことのない感情が
湧き上がったことを僕は今も覚えている。
そのフォルムはあまりにも強烈だった。
一本の老木に僕は底知れぬ魅力を感じた。
「乳房杉」という名は言い得て妙で
それ以外の名はこれっぽっちも浮かばなかった。
圧倒的母性とでも言うのだろうか。
まるで乳房杉の精霊が僕に取り憑いたかのように
がむしゃらに描いた。

小島一晏

【旅の心絵♧17】

場所:島根県・隠岐島・西郷港

島根県の隠岐島...
野宿の場所を探しつつも眠気が訪れず、
僕は夜更けの西郷港で缶コーヒー片手に
巨大な月輪とその真ん中で盛大に微笑んでるような
お月さんを眺めていた。
やがて僕は隠岐島の神様の魔法にかけられたのだろう、
一枚の心絵を無心で描いていた。
そして描き終えると、ようやく眠気が訪れた。

小島一晏

【旅の心絵♧18】

場所:静岡県・御前崎灯台

僕は静岡県の御前崎灯台に辿り着いた。
どこで入手したか記憶にないのだが、
この心絵は初めてパステルで描いたものである。
甘いものを欲しがっていたのだろうか、
夕暮れ時の空が
甘酸っぱいハチミツレモンに思えてきて、
描くことで欲を満たそうとしていたような気がする。

小島一晏

【旅の心絵♧19】

場所:山梨県・武田神社

僕は山梨県の武田神社に辿り着いた。
快晴の空...まさに天晴れ。
ここへ来て僕の背中の憑きものが
落ちたような気がした。
弾き語りバックパッカーの旅は心の穢れを背負い、
そして祓う旅でもある。
弾き語りバックパッカーである僕の存在に
好意を感じる人がいれば悪意を感じる人もいる。
行く先々で恩恵を受けることがあれば
邪険に扱われることもある。
それら全部ひっくるめて旅だ。
良いことがあれば嫌なこともある。
だから良いことがあった時は心から嬉しいし、
嫌なことがあった時は心から怒りを覚える。
武田神社に来て、
なぜかその全てが愛おしく思えた。

「敬天而愛地」

そして笑顔がこぼれた。

*敬天而愛地(けいてんじあいち)と
僕は呼ぶのだが正しいかは定かではない。
なぜならネットでいくら検索しても
読み方が見つからないからだ。
意味も不明確だが
「天を敬う。すなわち地を愛す。」
と個人的に解釈している。

小島一晏

【作者:小島一晏】

  • AUTHOR : IAN KOJIMA
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どこにでもいる平凡な若者が
大学卒業後に上京。
自分探しの東京生活を始める。
バタバタとせわしい東京生活の最中、
ふとインドを放浪する。
そこで「旅こそが人生だ!」
人生をとことん謳歌しようと決心。
帰国後、
新たな職探しをしていたところ、
知人のいる某出版社から
お仕事のお誘いをもらう。
そこはベンチャーな人たちが集う出版社。
周りのスパイシーな人たちの刺激を受けて、
一晏は日本全国弾き語りの旅に出る。
2000年7月4日、
アメリカ独立宣言の日に旅立ち、
全都道府県1年半の流浪の旅を
2001年12月31日に終える。
この間、主にヒッチハイク、野宿、
路上弾き語りなどで生き抜くという
ワイルドな体験する。
そんな体験によって潜在していた
内なる創作魂が目覚めるも
サバイバルな路上生活の影響により
その後の社会復帰に
長い年月をかけることになる。
その間、細々と創作を続ける。
(音楽・小説・絵)
コツコツコツコツ…
気付けば作品は約300以上の数となる。
やがて一晏は一つのクレドを見つける。

【ARTで世界中(僕たち)の感度を1度上げる】

ARTで潜在する元気を覚醒する。
このマイクレドを胸に、
一晏の創作表現は今も続いている。


PHOTO:YUKA

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